モノ作りがしたい、自分の手で作る仕事がしたいと思い、土直漆器に入社して8年になりました。漆器の事も、漆の扱い方も全く分からないスタートでした。会社では専門の職人がいるので下地から教わり、中塗りを経て、今は上塗りを担当しています。上塗りは、仕上げの塗りなので一発勝負。失敗は許されません。毎回、緊張しますが気を引き締めて仕事に取り組んでいます。早く、きれいに塗れるよう、時間の予定を立て仕事のリズムを考えます。プレッシャーもありますがきれいに仕上がったときの達成感は何とも言えません。また漆は繊細なので季節や天候の違いで温度、湿度が変わります。その中で均一な製品に仕上げることが職人の仕事だと思います。一つ一つ丁寧に仕上げ、器で食事が楽しくなるような製品を作りたいと思っています。

服飾デザイン専門学校卒業後、縫製会社を経てモノ作りがしたいと土直漆器に入社。近年、県外から伝統工芸がやりたいと若いスタッフが増え、刺激をもらいながらも、自らが職人を引っ張る気持ちで前を見ている。

佐々木大輔
鯖江市出身